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BR85DS1.1 - あなたの背景は、どのようでしたか。
四人の学生との議論、第1回
イングランド、ブロックウッド・パーク
1985年6月2日



0:40 K: 私たちはともに、多くのことについて、話し合おうとしています。ですね? 子どもの頃から、今まで、 そして、あなたが未来にしようとしていること、です。 で、私たちは、あなたの背景から、始めましょう。 あなたはフランス人です。 あなたはフィリピンからです。 あなたはインドからです。 あなたはアルゼンチンからです。 で、四つの異なった国籍、四つの異なった背景、 四つの異なった条件づけです。 で、私たちは、訊ねることから始めましょうか - よろしければ、私はあなたたちに、お訊きしましょう - あなたのお父さんとお母さんは、どのようでしたか。 彼らは、あなたをどのように扱いましたか - あなたが赤ちゃんだったときと、子どもだったとき、玩具としてか、 彼らは、大変多くの愛情、気づかいをもって、あなたを扱ったかもしれません。 あなたの背景は、何ですか。 なぜなら、結局、その背景は、あなたの考えを、部分的に条件づけるし、 またそれは、あなたの生の道を形作るからです。 そうね、あなたは、次第に一定の様式へ、陥ります。 で、私たちは、ともに話し合うのを、始めようとしています - よろしければ、あなたが構わないなら、です あなたの子ども時代は、どのようでしたか。 あなたの両親は、どのようでしたか - あなたが思い出せるなら、です。 私個人は、自分の青年期について、一つも思い出せません - 少しを、きわめて漠然と、 私の子ども時代、私の母と父について、です。 私は、彼らが見えません。 彼らがどう見えるだろうかが、です。 しかし、私のものは、違っています。 で、私は、あなたたちに、お訊ねしたいのです。 インドから始めましょう。または、あなたは、自分から始めたいんでしょうか。 あなたの両親は、どのようでしたか。
3:22 A: 私は、まさに最初から、始めましょうか。
3:23 K: ええ。

A: 私が思い出せるかぎりですか?
3:27 K: あなたが思い出せるかぎりです。もちろん。 あなたは、自分が生まれたときを、思い出せません - 自分が生まれた瞬間を、ね!
3:36 A: 私は、自分が幸せな子ども時代を過ごした、と思うでしょうね。
3:40 K: 「思うでしょうね」ではなく、実際に、です。 そういうわけで、まさに最初から、互いに理解しあいましょう。 事実をありのままに、扱うほうがいい。ですね? 想像したり、ロマンチックにしたり、 「そのようだったと私は思う」と望んだり、言ったりではなく、 実際に、現実に、です。 それで、私たちが事実から事実へ行けるように、です。付いてきていますか? どの種の想像と夢想などをも、持ってくるのではない。 それは、だいじょうぶでしょうか。
4:19 A: もちろんです。

K: ですね?
4:25 D: それは困難です。なぜなら、私たちは、記憶について、過去について、話しているからです。 私はいつも、混ざり合ってしまいます。 私は、本当はどうだったのかが、確かでない、ということなんです。
4:38 K: 思い出せませんか?
4:40 B: まあ、私のは全く単純な事例だ、と思いますよ。 で、私は、自分自身から始めても、構いません。 私は今、フィリピンに生活しているけれども、実際は、香港で生まれました。 私が憶えているかぎり、 私が香港にいたとき、前に、何が起きたかについて、私は何も憶えていません。
4:59 K: あなたは、何歳でしたか。
5:01 B: 私が香港にいたときですか? 私はそこに、八年間いました。 私の人生の初めの八年間、です。
5:08 K: で、あなたの八年間は、どのようでしたか- それを思い出せるなら、です。 当然、あなたは、お父さんと一緒でした。
5:14 B: いえ、私の父はフィリピンにいました。
5:17 K: では、あなたは、お母さんと生活したの?
5:19 B: ええ、私の兄弟姉妹と、です。
5:21 K: ・・・香港で兄弟と。

B: ええ。
5:23 K: そのとき、あなたの、お母さんへ、他の兄弟姉妹への 関係は、どうでしたか。 あなたは、どのように感じていましたか。 お母さんは、あなたをどのように、扱いましたか。 あなたの背景を、明らかにしましょう - 私が言う意味に、付いてきていますか。
5:39 B: ええ。そのとき母は、働いていなかった。 まあ、或る時に彼女は、幾らか仕事をしなくてはいけなかったが、多くはなかった。 で、彼女の主な職は、私たちの世話をすることでした。
5:50 K: で、あなたの、彼女への関係は、 彼女の、あなたへの関係は、どうでしたか。
5:58 B: まあ、わが子に対する母親として、です。 私たちは、母が、とてもよく世話をしてくれました。 私が憶えているかぎり、 私は、母といて、兄弟といて、とても幸せでした。
6:17 K: 彼女は単に、あなたの世話を、していましたか。 または、大変多くの愛情、気づかい、 責任が、ありましたか。 - 付いてきていますか - 母親として、です。 母親はいつも、父親よりはるかに重要です。ですね? なぜなら、特にインドでは、母親は、世話をするからです。 母親は、最後に食事をする人たちです。
6:43 A: 私の場合、父が長い間、私の世話をしてくれました。
6:47 K: もう少し、大きな声で、お願いします。
6:49 A: 私の場合、父が長い間、私の世話をしてくれました。
6:52 K: あなたといて?不在で?

A: いえ、父は私の世話をしてくれました。
6:55 K: お母さんではなくて?

A: どちらも、です。
6:57 K: どちらも、ね。 あなたたちは、私の質問に、すっかり答えていません。 私がもう一度、反復してもいいなら、です。 あなたは、自分の背景が何なのかが、きわめて明らかでなければ - 子どもの頃から、 自然に、思い出せるかぎり、ですが、 始まりから、その背景、その条件づけやその過去は - あなたが思い出せるとき、ですが - 私たちの精神を、頭脳を、次第に型作ります。 そのときあなたは、様式に捕らわれます。 あなたはバラモンです。
7:37 A: ええ。私は、バラモンの家族から、来ています。
7:39 K: あなたは、バラモンの家族として、生まれました。 彼らは、一定の伝統、一定の迷信、 一定の生きる道を、持っています。 たぶん、あまりに正統派ではないでしょう。ですね? または、彼らは、きわめて正統的でしたか。
7:56 A: いいえ。まったく正統派ではなかった。
7:58 K: そうではなかった。 で、彼らは、多かれ少なかれ、伝統より踏み出していました。 では、あなたについて彼らの感情は、どうでしたか。 彼らはあなたを、どのように扱いましたか。 あなたについて、彼らの感情は、どうでしたか。 彼らについて、あなたの感情は?彼らは、あなたを愛していましたか。 または、ただあなたの世話を、していましたか。 私がいう、愛するとは、どういう意味か、理解できますか。気づかうこと、抱きしめること、 あなたを膝に載せること、あなたの世話をし、 あなたが適切に眠るよう、 あなたが、正しい食べ物をとるよう、あなたが、あまりに荒すぎたり、 あまりに優しすぎたりしないよう、見届ける。 そうね、あなたを大いに世話をする。 あなたは、何人の姉妹と兄弟が、いましたか。
8:44 A: 一人もいません。

K: で、あなたは一人っ子ですか。
8:46 A: ええ。
8:50 K: すると、彼らはあなたを、甘やかしましたか。
8:55 A: 異なった質問をなさいますね。 私には分かりません。
9:04 K: さあ、ぞうぞ、私の問いに答えてください。 私は、それがなぜ重要なのかを、あなたに語るだろうからです。 その重要性が、分かりますか。
9:21 B: 確かではありません。
9:23 K: すなわち、 あなたは、適切に育てられていないなら- 括弧付きの「適切に」です。 私たちはそれに、入るでしょう - 適切に育てられるとは、どういうことかに、です。 あなたは、適切に育てられていないなら、 あなたの生は、幾らか歪みはじめます。ですね? あなたは、世の中を気に掛けないのか、 あるいはまた、ますます自分中心になり、 ますます自分自身へ、自分の幸せ、自分の生の道へ 関心を持ちます - いいですね? ますます自分の利益です。 あなたが全く若いとき、その自己利益は、あまりに突出したり、 あまりに明確化したりしていません。 しかし、あなたが年を取るにつれて、それはますます強くなります。 そのときあなたは、自己を主張するか、攻撃的である、 その他すべてです。ですね? で、私はあなたたちに、訊ねています - あなたの背景は、何でしたか。 環境的に、だけではなく、また、金銭的にも、 また、社会とのあなたの関係、 あなたが、どう自然に関係したのか。 あなたが樹々を見つめたとき、何を感じたのか。 あなたが鹿を見たとき - たぶんあなたたちは、一度も虎を、見なかったでしょう。 私は、彼らを見たことがありますが、あれは野生でした。あれは、おもしろい。 で、全部のことへの、あなたの関係は、何でしたか - 生の全体へ、樹々へ、草へ、 花々へ、そして、あなたの両親へ、です。 私が言っていることを、理解できますか。 あなた自身で、それを見出すことは、重要ではないですか。
11:27 A: あなたは、適切に育てられることについて、話していました。
11:31 K: 適切に、ね。私がいう、適切に、とはどういう意味かを、語りましょう。 あなたは、正しい量の睡眠時間、正しい食事を、とりました - あなたは、バラモンであり、たぶん肉を食べなかった、という意味で、です。 たぶん、です。今は、もちろん、それらは吹っ飛んでしまいました。 あなたは、とても清潔に保たれていました。 あなたの衣服は、定期的に洗濯されました。 あなたは、清潔な衣服を着ていたし、正しい場所で眠りました - たぶん床ででしょうが、そこは清潔でした。付いてきていますか。 例えば、インドでは、伝統的な背景が、あったのか、 または、まったくなかったのか、 または、それは、きわめて現代化されつつあったのですか。
12:26 A: インドの都市に生活するなら、それは全く現代化、 西洋化されています。
12:32 K: それは、どういう意味ですか。 あなたは、肉を食べましたか。
12:36 A: まあ、時には、ええ。
12:38 K: で、あなたは、私が何を言おうとしているのか、分かりますか。 あなたは、理解しつつありますか。 昔に、そうね、私の父と母は、 彼らはそれについて、とても厳格でした。 彼らはけっして、肉、魚などを食べなかったし、けっしてタバコを吸わなかった。 で、伝統全体が、ものすごく変化しています。 で、言い換えると、経済が変化しています。 ゆえにあなたは、あらゆる人がしていることを、受け入れるよう、強いられます。ですね? 肉、タバコ、アルコール、そうね、全部のことです。
13:14 A: 着ている衣服。
13:15 K: 他のあらゆる所と同じです。 で、あなたの精神、頭脳もまた、普通になり、他のあらゆる人と同じように、 なりつつありますか。 探究してください。私は、あなたに訊ねています - 「はい」や「いいえ」を言わずに、見出してください。 探究しましょう。ですね?
13:42 B: あなたが、適切に育てられたことについて、仰ったことからは・・・・
13:46 K: 適切に、ね。私はそれを説明しました。
13:48 B: ええ、適切に。 それを説明されました。
13:49 K: 本当の愛情。あなたは若い間、保護されなければならないとの、本当の感覚です。 すなわち、あなたは、優しくあるよう、静かであるよう、一定の謙遜を持つよう、 学んだ、ということです。 私がいう意味に、付いてきていますか。 その種のことの全体、です。
14:10 B: まあ、その場合、私は、それを持ちませんでした。 また私は、都市に生活していました。
14:15 K: もちろん、都市に、です。
14:17 B: 私たちの多く、たぶん子どもたちの多くは、今日、 その環境にいる、と私は思います。
14:23 K: それが環境です。全くです。 しかし、それらは、あなたにものすごい印象を、与えてきたでしょう。 または、まったく与えなかったですか。

B: ええ、その幾らかは。
14:33 K: で、あなたの背景は、何ですか。 話を理解できますか。 あなたが考えること、感じること、情動の 条件づけは、何ですか。 私が話していることを、理解されますか。
14:50 B: ええ。
14:51 K: それらは、どのようでしたか。 今、それらは、どのようですか。 もちろん、過去との関係において、今のあなたなるものは、 これまであったものです。ですね? で、あなたは、どのようでしたか。 あなたは今、どのようですか。 あなたは、ずっとあったものから、 今、全然違った何かではありえません。ですね? で、それを、始まりから、探り出してください - あなたが憶えている時から、今まで、です。 それを探り出し、時間をかけ、それに入ってください。
15:27 B: まあ、そのときそれは、全く狭かったと、言わなければなりません - 私の生への見通しは、全く狭かった。
15:34 K: あなたは今から、判定していますか。 あなたは今から、それは狭かった、と言っていますか。
15:39 B: まあ、私は都市にいましたし、たぶん 仰ったような、自然との接触を、多く持っていませんでした。 それは全く重要です。

K: ええ。
15:50 B: また私は、自分の家族と生活しているだけでした。 私の母について、今、見えることから、言うのは残念ですが、 そうね、彼女の生活全体は、私たちを育てることです。 彼女は、自分が老いているとき、私たちが彼女の世話をするよう、期待します。
16:06 K: もちろんです。それは・・・たぶん東洋、アジアの全体は、 社会保障が何もない。 ゆえに、息子たちが、母親の世話を、しなくてはいけません。 ゆえに、彼らは、幾人もの子どもを、持たなくてはならない、などです。 私に話してください。 静かにしていないでください。
16:36 C: 私は、自分が若かったときを、思い出せます。 私は本当は、自然について考えたり、樹を見つめることについて考えたり、 あまり多くを考えたりしていなかった。 私はただ、生活していました。
16:49 K: あなたは、いなかに生活していましたか。

C: いえ、私はパリで学習していました。
16:52 K: 私はあなたに、さらに遡ってほしいです。 あなたはいつ、パリで学習していましたか。 何歳でしたか。
17:00 C: まあ、私はパリで生まれました。 私は、七歳になるまで、いました。
17:04 K: パリに?

C: ええ。
17:06 K: それは、それら七年間に、パリであなたに何が起きたのか、という意味です。 そうね、私が言おうとしていることを、どうぞ、理解してください。 それを探り出し、考え抜き、見つめてください。 まるで、あなた自身である絵画を、 見つめているかのように、です。 - 理解できますか - 一連の動き、 一連の行為、一連の感情を、 あなたを今まで導いてきたすべてを、です。 いいですね? あなたは、それについて、話をしたくないかもしれません。それは理解できます。 私が言おうとしていることを、理解できますか。 進んでください。
17:48 A: まあ、私はデリーで、普通の学校へ行きました。 そこでは、一学級に、そうね、二十五人か、三十人の学生が、いました。 教師は、黒板に何かを書いたものでした。
17:59 K: でも、その前を、私は訊ねています。
18:01 A: まあ、私は、二歳のとき、学校へ行きました。
18:07 K: 何とまあ!
18:08 A: インドの子どもたちは、二、三歳で、学校へ送られます。ええ。
18:14 K: なぜですか。 見出してください。そうね、あなたは探究していません。 二歳で、ですか。 私はほとんど、それを信じられません!
18:27 A: ええ、保育学校へ、です。
18:30 K: 保育学校へ。
18:32 A: 保育学校ですね。 他の子どもたちと、ただ遊ぶんです。
18:35 K: 理解できます。 すると、学校ではなく、それは本当は幼稚園でした。
18:40 A: まあ、アルファベットと数字を、学びました。
18:42 K: 託児所か。
18:44 A: ええ。そのとき、アルファベットと数字を学びました。
18:47 K: あなたが育つにつれて、どうですか。 探り出してください。 私はこれを、何度も何度も反復できません。 探り出してください。 全部を探り出してください - あなたが、憶えはじめるときから、今まで、です。 それで、あなた自身で、とても明らかであるように、です。 あなたは、それについて、話をしたくないかもしれません。それは理解します。 でも、あなたが、「すみません。私はそれについて話しません」と言うなら、それはだいじょうぶです。 しかし、あなたがそれに入りたいのなら、 あなたは、それを表現し、他の人たちへ伝えるために、言葉に表すのか、 あるいはまた、自分でそれを探り出している。 付いてきていますか。 それについて、話をしたくないかもしれませんが。
19:33 A: 何が起きたのかを、お話するのは、簡単だと、思います。 でも、自分が若かったとき、何を感じたのかを、言うことは、困難です。
19:40 K: 全くそうです。

A: 私が両親について、どう感じたのかを、 言うことは、とても困難です。

K: それは理解できます。 さて、もう少し、私に語ってください。
19:49 A: どう進行していいのか、分かりません。 何が起きたのかを、知りたいのですか。
19:58 K: ええ、何が起きたのか。 例えば、あなたが五歳であったとき、です。 自分が五歳だったときを、憶えていますね。 そして、その年齢から十二歳まで- ですね? - 七年間。 あなたの考えるのは、何について、でしたか。 他の人たちについて、あなたが感じるのは、何でしたか。 または、あなたのお父さんやお母さんについて、です。
20:34 C: 私は主に、学校へ行くことについて、考えていたのと、 学校があまり好きでなかったのを、憶えています。 でも、主に、両親がいて、私に、私がすべきことと、すべきでないことを、 語っていました。 そしてまた、学校も、です。
20:54 K: つづけてください。 私は後押ししていますよ。
21:02 D: 私は、自分が、司祭者たちが営むカトリックの学校へいたのを、憶えています。
21:10 K: どこですか。 ブエノスアイレスで、ですか?
21:13 D: いえ。アルゼンチンの西北にあります。
21:18 K: どこかを言ってください。
21:21 D: まあ、その都市は、トゥクマンと呼ばれます。
21:24 K: ええ、トゥクマン。知っています。
21:26 D: 山々の隣です。 私は、司祭者たちが営むこの学校に、いました。 私は、彼らが言うことに、自分がすっかり影響されたのを、憶えています。 時々、私は、彼らが話をするとき、とても怖ろしいと感じたものです。 もし嘘をついたら、私は地獄へ行くだろう、と彼らは言いました。 しかし、他方で家で、私の父は普通、 司祭者たちが言うことすべては、ゴミだ、と言いました。 それから、時々、私は、司祭者へ注意を払い、 時々、私は、父へ注意を払いました。
22:06 K: もう一つ質問をしてもいいですか。 学び、読み書きは - それは、問題でしたか。
22:16 A: いいえ。
22:18 K: いや、ちょっと待って。あなたは・・・ 例えば、あなたは学校へ行きました。 あなたは、書物を学習するよう、言われました。 それが何であったのかは、大事なことではない- はっきりと読み書きするように、です。 あなたはそれを、問題にしましたか。
22:39 A: いいえ。
22:41 B: まあ、いいえ。それは、私たちがしなくてはいけない何かだった、と思います。 私たちは、それをしていました。
22:45 K: あなたは、それをしなくてはいけなかった。 それをしたくないとか、 それをしたいとかの感情は、何かありましたか。
22:51 B: まあ、始まりには、それをしたくないとの その感情が、あったかもしれません。
22:57 D: それが浮かんできたとは、思いません。 私が、たぶん自分はそれをできなかろうと、考えただろうとは、思いません。 で、そうしたくないとの、この感情は、なかった。
23:09 K: あなたは、すっかり明らかではない。 あなたは、答えていません。
23:13 D: まあ、私は、それがあったとは思わない、と言っています。
23:18 K: あなたは、数学を学ばなくてはいけなかった。 あなたたちのみんなが、ですね? あなたは、問題として、数学に出会いましたか。 または、それをするよう、強いられましたか。 違いを理解できますか。 それは、あなたにとって、問題でしたか。 それは、何かあなたが感じること - 「ああっ、私はそれをしたくないな」、でも、それをしなくてはいけない、と。
23:40 A: 私たちは、或る面で他に何も選択が、なかったですね。 学校へ行かなくてはいけないとき、これら授業に、従わなくてはいけなかった。
23:48 K: それは、何か動揺することでしたか。 あなたが、一種、格闘して、学ぶべきもので、 それで、それは、あなたにとって問題になりましたか。
24:03 A: それは、或る面で学科に依存する、と言えるでしょうね。 あなたは、数学は私にとって、問題だった、と仰っています。 他の学科は、問題ではなかった。
24:13 K: これは、少し深刻すぎるかもしれません。 あなたたちは今、問題を持っていますか - あなたが解消すべき何かを、です。
24:35 D: ええ。私は、「ええ、持っています」と言うでしょうね。 時々、幾つかのことがあり、私は、 「ああ、それは問題だ。 私は何をできるのか」と感じます。
24:44 K: で、なぜあなたは、それを問題と呼びますか。
24:49 D: まあ、私が思うに・・・
24:51 K: 初めに、私の質問を、ただ聞いてください。 私は間違っているかもしれません。私が言っていることや、何をも、受け入れないでください。 あなたの頭脳は - 頭蓋骨の中の頭脳 - それは、多くの問題を持っていますか。
25:13 A: それ自体で、頭脳それ自体で、ですか。
25:15 K: 諸問題 - 数学、結婚、セックス、 あなたは、ここを去った後、明日、何をしようとしているのか - 付いてきていますか。 あなたの未来は、何なのか。 それはすべて、あなたを動揺させる何かでないですか。 または、あなたは単に、日々を生きますか。
25:41 A: いえ。しばしば、未来に何をすべきだろうか、と 考えなくてはいけません。

K: ええ。
25:46 A: 私がブロックウッドを去る後、です。
25:48 K: それはあなたに、問題を創り出しますか。 あなたは、怯えている。 あなたは、心配になる。 あなたは、「神様、生は怪奇だ」と言う。 私がいう意味に、付いてきていますか。 「怯えさせられる。 危険だ。私は何をしようか」と。 または、「私はあれをしたい。 私はあれをしよう。他の何でもない」と 思うだけです。
26:15 A: 私は、何をすべきかを、知りません。
26:18 K: そうです。私たちは、今すぐ、それへ行くでしょう。 私が見出そうとしていることは- あなたは、私を手助けしていません。 あなたは、自分の生を、探り出していません。 で、それを違ったように表すと、 あなたは、自分の条件づけを、知りません - ですね?
26:37 A: それは、どういう意味ですか。
26:39 K: 私は言いました。私がいう、その条件づけとは、こういう意味です - 伝統、学校、 あなたが学ばなくてはいけない様々な学科、 あなたのお父さんとお母さんの背景、彼らがどのようだったのか、 彼らがあなたに、するよう、しないように語ったこと、 彼らの迷信や、信念や、 信条があなたへ課されたもの- 付いてきていますか。 それらが、あなたの頭脳を、形作ります。 ですね?なぜなら、彼らのほうが、年上であり、影響力が大きく、 あなたと私より、よく知っているからです。 ですね? で、彼らは、あなたはこれをしなければならない、あなたはあれをしてはならない、と言う。 彼らは、あなたを叱ったり、叩いたりします。 で、それらが、あなたの頭脳を、ゆっくり形作ります。ですね? 私が今言っていることを、理解できますか。同意しますか。 で、それは次第に、あなたの条件づけになるのです。 それから、あなたが、特別の学科を取って、 専門家にならなくてはいけないとき、 あなたの条件づけは、もっと多くなる。ですね? 大工、庭師、科学者、医師、 などとして、です。ですね? で、次第にあなたの頭脳は、ますます狭くなる。付いてきていますか。 あなたは、これに気づいていますか。
28:15 D: まあ、気づいていない・・・

K: 待って。これを聞いてください。 あなたは、自分の中でこれが起きているのへ、気づいていますか。
28:23 A: なぜ、それが狭くなる、と仰るのですか。
28:32 K: あなたが、その「狭い」という言葉が、好きでないなら、 それは、制限されます。
28:37 A: 私は、自分がしなくてはいけないことを、何か選択しなくてはいけない、という意味ですか。
28:40 K: いいえ。あなたが、「それをしたい。 それは自分の生だ」と言うとき、です。 で、次第にあなたは、それに集中します。ですね? あなたは、生を全体として、取りません。 私が言っていることを、理解できますか。 それは、ピアノとか何か楽器の演奏について、すべてを知らなければならない、 という意味ではありません。 科学者たちが言っていることすべて、書物すべてを、知らなければならないとか、 私は、そういう意味で言っていません。 私は、よろしければ、指摘しようとしています - 自己利益があるところ、 それが、専門化において、でも、 何か技術を持つこと、 言語学 - 多くの言語を学ぶことにおいて、でも、 それらはすべて良いですが、自己利益があるなら、それは・・・ 理解できますか。 私が言っていることを、理解できますか。
29:48 C: でも、私たちは、それに気づいていません。
29:51 K: 初めに、私が言うべきことを、聞いてください。 自己利益があるところ - 私が先だ、私の利益が先だ、 私がしたいこと。 私は、自分が考えることを、自由にできる。 私は、両親に対して反抗しよう。 - 付いてきていますか - 私は、自分が正しいと考えることを、しよう。 私の先入観は、あなたの先入観ほど、まともだ。 私は、自分の意見、結論に、取りすがる。ですね? それらは、違った形で、自己利益です。 その自己利益は、甚大な帰結を持っています。ですね? 私が、自分の利益にのみ関心を持っていて、誰かと結婚しますが、 彼女もまた、自己利益に関心を持っているなら- あなたは、関係を理解しますか。 それは、相互の自己利益です!
30:48 A: で、人間には、まさに幼い年齢から、自己利益への関心がある、と 仰るのでしょうか。
31:00 K: たぶんね。私の本、私の玩具です。
31:05 A: まあ、「これは私の本だ」と言える前に、ですか。
31:08 K: 私は知りません。 いえ。私はどこかで、読んだことがあります。 或る科学者たちは、発見しました - 彼らは明日、変えるかもしれません。 彼は一般的にそうします - 彼らは、赤ちゃんは、 誰が母親の友だちなのかを、知っている、と言いました。 赤ちゃんは、母親が誰と仲良しなのか、彼女が、誰に一種、抵抗するのか、 神経質だったり、怯えていたり、情動的なのかを、知っています。 赤ちゃんは、それについて、感じを持っています。 たぶん、私は知りません。私はそれを、読んだことがあります。それは間違いなのかもしれません。
31:52 A: で、自己利益は、習得されるのかもしれないし、または、それは遺伝的なのかもしれません。
31:56 K: 初めに、私に訊ねず、見出してください。 私はあなたに、訊ねています。
32:00 A: 私は、それがそのとおりなのかと、思い巡らせています。
32:02 K: 見出してください。 むしろ、あなたは、自己利益が何なのかを、ご存じですね。 その自己利益は、祈りに、崇拝に、誰かへの献身に、 表現されるかもしれません。ですね? また、知識においても、ですね? 画家として、音楽家としての、一定の能力においても、ですね? それは、信仰、信念の中に隠れます。ですね? で、私たちは、どこに自己利益があるかを、知っています。それは、相当に明らかです。 あなたは、それがどこにないかを、知っていますか。 気をつけて。 まだ答えないでください。 それがどこにないのか。 私たちは、それがどこにあるかを、知っています。ですね?
33:13 D: それは、人類の、あらゆるところに、かなり多くあると、見えます。 それは、ほとんど、あらゆる人間にあるように、見えます。
33:24 K: 私は、それらを知っています。 私たちは、それらを知っています。
33:26 A: それは、私がすることのほとんどすべてに、あるように、見えます。
33:30 B: それはまた、何か自然なものにも、見えます。
33:36 K: 見出してください。 そうね、私はあなたたちに、よろしければ、これらを探究するよう、頼んでいます。
33:47 A: 私は、自己利益でないものを、知りません。
33:53 K: 見出してください。 あなたは、それが、最も微妙な形で、 最も残酷な形で、隠れるのが、見えますか。 私があなたを使い、あなたが私を使うとき、それは最も・・・ですね? で、私たちは、それがどこにあるのか、それがどこに隠れるのか、 それが、どこで一種、微妙に動いていくのかを、知っています。 それは、自然を崇拝することなのかもしれません。付いてきていますか。 それは、とてつもなく微妙です。 ですね?私は、これらについて、話していません。私は、話をしたくありません。 あなたたちは、いつの時も、私に話をさせています。 あなたたちは、私の問いに答えていません。 私はそれを、終了させましょう。 あなたは、それがどこにあるのかを、知っています。 あなたは、間近で検討してきたなら、 あなたは、まわりで起きていることを、よく気をつけて観察してきたなら - 付いてきていますか。 起きていることを、です - 自己利益は、とてつもなく支配的だと見えます。 あなたはまた、それがきわめて微妙であるのをも、知っています - 社会的な保健衛生、社会的な活動、人々を助けること。付いてきていますか。 たわごとをもった導師たち - 付いてきていますか。
35:12 A: しばしば私たちは、それに注目しません。
35:14 K: ゆえに、それがどこにないのかを、見出してください。 私たちは、今すぐ、それへ行くでしょう。 あなたたちはまだ、私に語っていません- 私に、ではない。 あなたたちはまだ、自分の背景が何なのかを、自分の条件づけが何なのかを、 自分自身で発見していません - なぜあなたは、これを考えるのか、なぜあなたは、あれを考えないのか。 付いてきていますか。 それに入ってください。
35:42 D: 自分の背景が何なのかを、定義することは、困難です。 それは、私が生きてきたことである、と感じる、という意味ですね。
35:50 K: ええ。それが、私があなたに訊ねていることです。 それが、あなたの背景です。
35:54 A: でも、「あなたは、それについて何を感じたのか」と、お訊きになるなら、 私は言えません。私は思い出せません。
36:00 K: いいです。それなら、事実が何だったのかを、語ってください - あなたが思い出せるかぎり、遡れるかぎり、です。
36:12 D: クリシュナジ、それは、とても長い物語になるでしょう。
36:15 K: ええ、長い物語です。続けてください。 時間はあります。 そうね、それが、あなたが自分自身について、学びはじめるところです - ですね? - あなたは何なのか、あなたは何を感じるのか、なぜ感じるのか、 あなたは何を考えるのか、なぜ考えるのか。 付いてきていますか。 あなたは、自分の反応を学びはじめます。 あなたは、それへの自分の見つめ方について、学びはじめます - 先入観、それらについて、です。 あなたは、自分自身について学びはじめます。 それは、とても重要です。ですね? 本当に同意しますか。 あなたは、自分自身を知ることが、いかに重要なのかが、本当に分かりますか。 分かりますか? 他の人々が言うことではない。ですね? あなた自身の隅々すべてを、知る - 洞窟すべて、地下すべて、 陰すべてを、です。付いてきていますか。 あなたの存在全体を、です。 あなたは明白に、数学を知っています。 または、歴史や地理や、何かテクノロジーの学科を、です。 または、あなたは、何か楽器の何か技術を、持っている などなどです。 しかし、見たところ、あなたは、自分自身について、知らないようです。 そのほうが、絵の描き方や舞踏の仕方を学ぶより、 はるかに重要です。 それらも必要ですが、それは・・・私が言っていることに、付いてきていますか。
38:01 B: なぜ、それを仰るのですか。

K: 何を?
38:03 B: そのほうが重要である、と。
38:05 K: 明白です。私はあなたに、お訊ねしています。仰ってください。 あなたは、何と考えますか。
38:11 B: まあ、そうね、私たちは、時間のほとんどを、数学とかを学ぶことに、費やします。
38:14 K: 分かります。 それで、あなたはまた、自分自身についても、学んでいますか。
38:20 B: まあ、私が憶えているかぎり、前にはなかった。
38:26 K: 前にはなかった。 さて、あなた自身について学ぶには、あなたが十年前に何だったのかを、辿らなくてはいけません。 今のあなたなるもの - それは、十年の結果ですか。 それを探究してください。
38:43 A: 私は、神を信ずるように、育てられました。 さほど両親からではなく、友だちや、 従兄弟や、叔父、叔母たちから、神を信ずるように、です。
38:55 K: ほとんどの人々がそうするように。

A: ええ。
38:58 K: そこから動いてください。
39:00 A: 私はけっして、本当にそれを問いませんでした。

K: あなたはいつ、それを問いはじめましたか。
39:04 あなたは今、それを問いますか。

A: ええ。
39:07 K: 今、あなたが問うとき、何が起きますか。 あなたはどのように、それを問いますか。 なぜ彼らは、神を信じていますか。 彼らをして、信じさせるのは、何ですか。 あなたは、これらすべての問いを、訊ねているべきです。
39:29 D: それは、たやすい生き方のように見えますね。 - 神がおられる、神が私たちに、これを送ってくださるだろう、 神が、いろいろと手配してくださった、と言うなら、です。 で、神へ責任を任せます。
39:42 K: ええ。で、あなたは何と言いますか。
39:47 A: あなたは、しがみつくものが、何かほしいのです。
39:49 K: ええ。あなたは、どう感じますか。
39:54 D: 今ですか?
40:01 K: あなたは、どう感じますか。 そうね、人類の大多数は、神を信じています。ですね? 様々な形で、です。ですね? アジア世界には、ブッダがいます。 ヒンドゥー教徒は、多くの神々を持っています。 キリスト教徒とイスラム教徒は、唯一つだけ、持っています。 これらについて、あなたの感じは、どうですか。
40:34 C: それについて、私たちが持つこの感じ - それは、両親がそれについて持った感じから、来ないでしょうか。
40:42 K: で、あなたも信じますか。
40:44 C: いいえ。

K: なぜですか。
40:45 C: まあ、私の両親は私に、自分が望むなら、信じるように、言いました。 信じたくないなら、信ずるな、と。
40:50 K: ええ。あなたは、それについて、何を感じますか。
40:53 C: まあ、私個人は、それを信じていません。
40:56 K: ええ。それは、どういう意味ですか。 あなたは気にかけない。
40:58 C: いや、それは、私が気にかけない、ということではなく・・・
41:00 K: あなたは無関心です。
41:02 C: まあ、私は、しばらくの間、カトリックの学校に、いました。それで、私は、そうね、 人々が教会へ行くさま、

K: もう少し大きく・・・

C: 人々が教会へ行くとき、どうか、人々が祈るとき、何が起きるか、 すべてを、見ました - 彼らの歌、多くのことの反復を、です。 私は本当に、そうすることの意味が、分かりませんでした。
41:31 K: で、あなたの背景のその部分は、 これらを見たということですか。

C: ええ。
41:38 K: あなたは、それは何というサーカスだ、何という戯言だ、とか、 何とすばらしいのか、とか言いますか。 付いてきていますか。 あなたは、どう・・・ あなたは、私が言っていることを、していません。 これらについて、あなたは、何と考えますか - つづいている戦争、テロ、 一つの集団は、別の集団と戦っている。 レバノンでのように、です。ですね? シーア派、対、スンニ派。付いてきていますか。 キリスト教徒、対・・・ それらへの、あなたの反応は何ですか。
42:17 A: 私は、それについて考えるとき、時折、怯えを感じます。
42:20 K: 何に怯えますか。
42:22 A: まあ、或る日、世界がたぶん、吹っ飛んでしまうかもしれない、と。
42:27 K: で、あなたは、世界に関心を持っているのか、 または、世界の中の自分自身に、関心を持っていますか。
42:35 A: 世界の中の自分自身に、です。

K: それは、自己利益という意味です。
42:38 A: ええ。
42:39 K: そうね、私は、あなたたちを、後押ししようとしています。 あなたたちは、究明しません。 そうね、ブリュッセル(のサッカー場)では、あの怖ろしいことが、起きました - (観衆の乱闘で、)四十二人の人々が、殺されました。あなたの反応は、どうですか。 あなたは、それを見ました。それをテレビで見たか、新聞で読んだにちがいありません。 あなたは、それについて、何を感じますか。 あなたがそれについて、何を感じるのかは、あなたの背景に、依存します。 私がいう意味に、付いてきていますか。 で、あなたは、自分の背景を、探究しなくてはいけません。 で、それが、私が訊ねようとしていることですが、 あなたが、よく気をつけて、それを一歩一歩、探り出すのでなければ - それで、あなたは、自分の反応は何なのか、自分の感情は何なのか、 なぜ自分はこのように考えるのか、自分の先入観は何なのかを、 知るように、です。付いてきていますか。 あなたは、自分自身についてすべてを、学びはじめます。 そのときあなたは、「何とまあ、私はアルゼンチン人として、カトリックとして、 ヒンドゥーとか、どんな戯言でも、それらとして、条件づけられている」と、見つけます。 あなたは、自分自身について、学びはじめます。ですね? それは重要ではないですか。 気をつけて。 何かを答えないでください。 私はあなたに、質問をしています。 あなた自身について知ることは、重要でないですか。
44:14 C: それはなぜ、そんなに重要ですか。
44:17 K: 私はあなたに、訊ねています。 さあ、私はあなたに訊ねています。 あなたが、自分自身について知るということは、 重要ではないですか。 本当にきわめて重要ではないですか。 私はあなたたちに、質問をしています・・・
44:37 D: まあ、私は知りません。
44:39 K: あなたが知らない、というのは、どういう意味ですか。
44:42 D: 私は、それの重要性は何だろうか、と考えようとしています。
44:49 K: すると、あなたはなぜ、数学へ重要性を、与えますか。 または、地理や、(大学入学資格の)OレベルやAレベルに、 歴史について、ますます多くを学ぶことに、です。 付いてきていますか。 あなたは、それは重要だと考えますし、あなたが言うのは、これが・・・
45:08 A: 私は、それが重要だと見るよう、教えられてきたからです。
45:12 K: で、私はあなたたちに、訊ねています - あなたはこれを、重要だと考えますか。 自分自身を知ることが、です。
45:19 D: まあ、クリシュナジ、あなたは、それが重要だと、仰ってきましたね。
45:22 K: 私はあなたに、訊ねています。 私が言ったことを、私へ語らないでください。 私は、自分が言ったことを、知っています。
45:28 D: まあ、あなたが仰ったことから、私は一種、考えるんです・・・ まあ、たぶん、それは、あなたがそれを仰ったからです。
45:34 K: それが重要であるのか、ないのかを、見出しなさい。 私が言ってきたことを、忘れなさい。
45:42 B: それは真実です。私たちは、彼が言ってきたことを、聞いてきたけれども、 私たちは、自分自身に入らないように、見えます。 たぶん、私たちは、それの重要性が見えないからです。
45:52 K: あなたたち四人に、何が起きてきたのか、見てください。 あなたたちは、探究の芸術を、学んでいません。ですね?
46:00 A: まあ、探究の芸術とは、何ですか。
46:04 K: 私はあなたに、それを示しています。 私はあなたに、それを示しています。 芸術(アート) - 少女として、あなたが何だったのか、 あなたが物事を、どのように見つめたのか、両親へ、環境への感情は、どうなのかを、 学ぶこと。 そこから、ゆっくり始めて、 自分が今、何なのかを、見出してください。 それで・・・私はあなたたちに、言おうとしていません! あなたたちが、私に言ってください。私は、あなたに、質問をしています - 試験です。 あなたは、知識を取得することを、考慮したことがあります - ものすごく重要だといって、様々な主題、学科について、ですね? なぜですか?
46:56 A: まわりの他のあらゆる人が、そう思うからです。
46:59 K: もちろんです。 あらゆる人が、タバコを吸いたい。 あらゆる人が、ビールを飲みたい。
47:05 A: それが、起きることです。 あなたは、他のあらゆる人がすることを、しがちです。
47:08 K: なぜですか。探究してください。 そうね、あなたは、そうしていませんよ。
47:14 C: まあ、あなたは、まさに他のあらゆる人に、似ています。 あなたは、そうしがちです・・・ あらゆる人が、同じことをします。 誰一人・・・
47:20 K: すると、あなたはなりつつある・・・またもや、あなたは、集団に所属したいと思います。
47:25 A: でも、あなたは、それに気づいていません。
47:27 K: 待って、待って。見出しなさい。 他に道がないと言わずに、見出しなさい。
47:35 A: 私は、自分がすることで、一人になりたくないです。
47:38 K: で、なぜ自分が一人になりたくないのかを、見出しなさい。
47:41 それは、恐れですか。

D: ええ。
47:43 K: それは、あなたが、集団に所属したい、安心を感じたい、ということですか。
47:46 A: それは私にとって、安全だと感じます。
47:48 K: 私があなたたちへ、これらすべてのことを、語ってはなりません。あなたが語ってください。
47:51 A: ええ。それは、集団の部分であることに、安心を感じるんです。
47:57 K: で、あなたは、怯えているか、神経質なのか、 何かへ、集団へ、国へ、部族へ、 所属しないことの危険を、 感じます。
48:13 A: 自分の家族へ。
48:15 K: ええ。民族へ。ですね? あなたは、それらの帰結が、見えますか。
48:24 D: ええ。
48:27 K: 彼は、フォークランドで(アルゼンチンとイギリスの)戦争があったことを、知っているはずです。 マレーシア? フォークランドと呼ばれる言葉は、何ですか。
48:37 D: (スペイン語で)マルビナス。

K: マルビナス。それです。 彼らは戦争をしています。ですね? 何千何万人を殺しているのか、私は知りません。 すなわち、特定の人々の集団が、その土地を欲しがりました。 別の集団は、「いや、それは渡せない」と言いました。 そして私たちは行って、互いに殺し合うでしょう。ですね? あなたは、それについて、何を考えますか。
49:09 D: 一切れの土地のために、自らが殺すだろうと 考えるのは、愚かに思われます。
49:16 K: ええ。一分間、待ってください。 なぜ人々は、これに執着しているのか - 特定の集団、特定のイギリス人や アルゼンチン人や、フランス人とアルジェリアに、です。 理解できますか。 ヒンドゥー教徒とイスラム教徒。
49:38 A: 自己利益が、ここに入ってきますか。
49:43 K: 見出してください。 見て、探究してください。 私に訊ねないでください。 私は、あなたに語るでしょう。
49:49 D: もしも自己利益があなたに、この集団へ所属するよう、語らなかったなら、 あなたは、集団を持たないでしょう。 そのとき、問題を持たないでしょう。
49:57 B: 私たちはまた、安全でありたいと思うことも、言いました。
50:01 K: 私は静かにしていましょう。私はあなたたちに、話をしないでしょう。それへ入ってください。 そういうわけで、私は、「どうぞ、それの芸術を学んでください」と言ってきたのです。
50:14 A: 私たちはしばしば、探究は、たくさんの質問をすることである、と考えます。
50:18 K: 自分自身へ、です。 他の人たちへ、訊ねるのではない。
50:20 A: ええ。自分自身にも、です。
50:22 K: あなたは、そうしていますか。
50:23 A: 私は知りたいんですが、それは、心に思いつく、どの疑問をも、 訊ねることですか。 または、そういうものが、ありますか・・・

K: ええ、あなた自身について、どの疑問をも、です。 あれは、どの種の凧やどの種の鳥なのか、ではない。それは後で来ます。 そうね、たぶんあなたたちは、大変多くを学習してきました - 書物を、です。 あなたは、化学が何なのかを、知っています。 あなたは、歴史の本性全体が何なのかを、知っています。ですね? 地理と数学と理科と、 あなたが、よくよく知っている物事すべて、です。 あなたたちは、そこで育てられて、教育されてきました。ですね? あなたたちはそれへ、ものすごい重要性を、与えます。 あなたたちは、「まあ、他のことは大事じゃない」と言います - 他のこととは、あなは何なのか、なぜあなたはそうなのか、 あなたの未来は何なのか、です。 学んでください。
51:28 D: クリシュナジ、私たちはそれについて、考える、と私は思います。 私たちは時々、未来について、幾らか悩みます。 でも、過去や未来について、答えを見つけることは、困難です。 私は、自分がこの問いに答えられそうにないのを、見つけます。
51:43 K: なぜなら、あなたは、探究したことがないからですよ。 その質問をしないで、あなた自身で、答えを見つけてください。
51:52 B: でも、どうやら、自分自身へ入ることには、じゃまがあります。
51:57 K: なぜですか。
52:00 A: 私は、時々、これらの問いをしたくありません。 なぜなら、私は、自分が好きでないことを、 何か見出すことを、恐れているからです。
52:07 K: では、なぜあなたは恐れているか、恐れとは何なのかを、見出しなさい。 分かりますか。

A: ええ。
52:16 K: プールのへりに立っていて、「私は泳げない、泳げない、泳げない」 と言うのは、何の役にも立ちません。 あなたは、専門職から学びます。 または、一時的に、少しずつ入り込みます。 付いてきていますか。
52:35 B: 私たちは、じゃまが何なのかを、見出せるでしょうか。
52:38 K: 見出しなさい!

B: 私は今、そのつもりです。
52:43 D: まあ、彼女は、ちょうど今、恐れに触れました。
52:46 K: ええ、彼女は、それらの一つに触れました。

D: それらの一つです。
52:49 K: 彼女は、恐れと、安心したいことを、言いました。ですね? さて、「安心したい」とは、どういう意味なのかを、見出してください。 何かからの安心ですか。
53:02 D: どうやら、それは、動きたくないことです。 なぜなら、あなたは、他のどこかに何があるかを、知らないからです。
53:10 K: ええ。で、あなたの精神は、あなたの頭脳は、恐れをとおして、 制限されつつありますか。 で、あなたは言います - 「何とまあ、私は知らない。 だから、私はそれを見もしないだろう」と。
53:21 A: または、私は前に傷ついていた。 私は再び、傷つきたくない。
53:24 K: で、傷を取り上げましょう。 なぜあなたは、傷ついていますか。 誰が、傷ついていますか。 分かりますか。 スプラバー、どうぞ、一歩一歩、学んでください。 あなたは、歴史を知らなかったが、学びました。時間を掛けました。 次々書物とか、誰かが語ってくれました。 で、このように、一歩一歩、進み、学びます。
53:56 B: 教師はいますか。
53:58 K: それは、あなたの頭脳が、一定の方向で活動的なのか、という意味です - 知識、書物、試験、(大学入学資格の)Aレベル、Oレベル。 あなたは、その終わりに、職がほしいか、ほしくない。 付いてきていますか。 なぜあなたは、他の側に少し時間を、使わないのですか。
54:26 A: 私は、自分が、自分自身を知ることの重要性を分かったのか、確かではありません。
54:31 K: なぜですか。なぜあなたは、それの重要性が、分からないのですか。
54:40 D: 或る面で、自分は重要だと感じません - そうね、他の人々も多くいて、 彼らもまた、同じことをしているなら、 そのとき、あなたは、そう、「本質的に私はさほど重要でない」と感じます。
54:52 K: あなたたちが語ってくれたことからは、あなたたちは本当に、群れに従っています。 いいですよ。なぜあなたが、それに従っているかを、見出してください。
55:02 A: 私たちが前に言ったように、私は、何かに所属したいと思います。
55:04 K: すると、それに入って、学んでください。
55:07 A: なぜ私は、所属したいと思うのか。

K: ええ。 そして、所属することの帰結を、見てください。 帰結は、分離です。ですね? 一つの集団、対、別の集団。ですね? 一つの部族、対、別の部族。 次第に、民族、国家を築き上げる。 そして、この民族、国家、対、あの民族、国家。ですね? この民族は、一つのイデオロギーを、代表する。 この集団は、別のイデオロギーを、代表する。 で、イデオロギーが闘っている。 そのために、あなたたちは、何百万人も、殺します。ですね? で、すっかりそれを、辿ってください。 百万年や二百万年の後で、これが生きる道ですか。 または、五万年の後で、これが生きる道ですか。
56:10 D: どうやら私たちは、それを多くやってきて、それは違うように見えませんね。 それが、私たちがいつもやってきたことだ、と見えます。 それが、そうすることが、私たちの本性にあります。
56:22 K: いいですよ。あなたが、残酷であるのが、私の本性である、と言うなら、ね。いいですよ。
56:27 D: まあ、私は、それが私の本性である、とは言いませんが、 あなたはそのとき、人々はそのようである、と仰ります。人々は戦争をしますね。
56:34 K: いいですよ。それなら、暴力的に生きなさい。 私が何を言おうとしているのかは、分かりますか。 私は、「見出しなさい」と言っています。 私からや、他の誰かからではなく、あなた自身で、見出しなさい。 いいですか? あなたは、一言も言っていませんね。
56:59 C: 私は聞いてきました。

K: まさにそうです!
57:06 B: 数学を学ぶ中で、私たちは、教えてくれる教師を、持っています。 さて、この区域で、彼らは言いつづけます・・・
57:16 K: そのとき彼らは、あなたに、何をするかを、言っています - あなたについて、です!
57:21 B: それらは、二つの別々のことですか。
57:23 K: もちろんです。そこであなたは、歴史について、情報を与えられつつあります。ですね? どんな種類の戦争か、どんな種類の王か、 どんな種類の社会か - ですね? 歴史 - それは、どういう意味ですか。 歴史とは、何ですか - その言葉(ヒストリー)の意味は?
57:47 B: 人間たちの歴史です。
57:50 K: ええ。人間たちの歴史です。 あなたは、人間たちの歴史です。 あなたは、一人の人間です。 それは、あなたについてのすべてです。 あなただけではなく、全体について、です。 で、あなたたちは、探究するよう、学んでいません。 それが、私が言っていることです。 ですね?
58:15 A: そう見えますね。 私は、それは困難だと見ます・・・
58:18 K: これは、一回の話だけではありません。 あなたたちがよろしければ、私たちは、一連の議論を行おうとしています。 あなたたちがよろしければ、私たちは、一連の議論を行おうとしています。 日曜日ごとの朝に、私たちはそれに取りかかるでしょう。 でも、私が提案してもよろしいなら、 あなたたちもまた、それへ入らなければなりません。 「まあ、私は、日曜日の朝まで待とう」と言うだけでなくて、です。 それへ入って、見出してください。 私はあなたたちへ、丸一週間を与えます - 私があなたへ与える、のではない - あなたたちは、試験に通るのかどうかを見るために、与えられています。