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RV79DS4 - 君は誰かを、信頼か信用していますか。
学校討論、第4回
インド、リシ・ヴァレー
1979年11月27日



0:20 クリシュナムルティ: 初めに、私が少し話してもいいですか。 それから、おそらく私たちは、議論できます。 または、質問をできます。 それで、だいじょうぶですか。
0:34 学生たち: はい、先生。
0:43 K: 私は、質問をすることから、始めたいと思います - 君は、誰かを信用するのか、 君は、誰かを信頼するのか、 君は、尊敬をもって彼らを眺めるのかどうかを、です。 で、私は、訊ねたいと思います - 君は、誰かを、尊敬しますか、 信頼しますか、信用しますか。 「私はお父さんやお母さんを信用する」と、言わないでください。 君がそうなのか、私は、確かではありません。 または、君は、自分の教師、教育者を、信用しますか。 なぜなら、信用は、誰かを信頼することを、含意するからです。 その信頼は、彼は、君の世話をするだろう、 彼は、君を怯えさせないだろう、という含意です。 彼は、一日中と一晩中、君に、語らないでしょう - 君が何をすべきであり、何をすべきないかを、です。 彼は、君に圧力を掛けていません - 君は、試験に通らなければならない、君は、良くなければならない、 君は、正しくやっていない、君は、これを持たなければならない、 君は、あれをしなければならない、と言って、です。 そのすべてが、自分から、 他の人を信頼することを、剥奪します。 これを理解できますか。 さて、君は、誰かを信頼しますか。信用しますか。 君たちは、ここ、リシ・ヴァレーに、留まります - 多かれ少なかれ、十年ほどの間、です。 その時の間に、 君は、誰かを信用しますか。 君は、誰かを信頼しますか - 自分の教師たちの一人を、です。 それで、彼が、君を怯えさせないし、 彼は、いつの時も君に、君が何をしているのか、 君が何をしていないのかを、語らないように、です - 君に圧力を掛けて、 君を叱って、君を怯えさせて、です。 君たちは、そういう人物を持っていますか。 どうか、私に答えてくださるでしょうか。 質問を理解できますか。 この静寂は、君たちが、リシ・ヴァレーの誰をも、 信用しない、という意味ですか。 君たちは、みんな、怯えていますか。 で、そうね、君は、他の一人を信用しないのなら、 他の一人との関係を、持ちません。 君は、お父さんやお母さんや教育者を信用しないなら、 実際に、彼との接触を持ちません。 なぜなら、君は、彼や彼女に、怯えているからです。 彼は、君に語っています。 君に圧力を掛けています - 君は試験に通らなければならない、 君は、これをしなければならない、あれをしてはならない、と。 君を方向づけ、君を叱っています。 そのことが起きるとき、関係は、存在していません。 私が言っていることを、理解できますか。 私が君を叱るなら、 私が君に、君は試験に通らなければならない、 君は、良くなければならない、君は、これでなければならない、 君は、嘘を言ってはいけない、と言うなら - いつの時も、君に、何をすべきか、何をすべきでないかを、語っているなら、 君は、私を信用するのでしょうか。 明白に、しません。 ゆえに、君は、私と関係を、持たないでしょう。ですね? 生において、関係は、とても重要です。 君は、結婚するかもしれません。 君は、あれこれをするかもしれませんが、生すべては、関係です。 これを理解できますか。 生すべては、今から、 五か、六か、七歳の年齢から、死ぬまで、 君は、いつも誰かと関係しています - たぶん、君のお父さん、奥さん、だんなさんや、 君のおじさんやおばさんや、誰か、友だちと、です。 ですが、信頼がないのなら、 すなわち、君は、彼を信用しません。 彼に少し怯えています。 彼はいつも、君に圧力を、掛けています。 彼は、君に執着したいのです。 または、君は、彼らに執着していたいのです。 その状況において、 関係すべては、実際に終わりになります。 これを理解できますか。 関係なしに・・・君は、関係を理解できますか。 さて、関係(リレイションシップ)という言葉は、顧みる、関連、という意味です。 理解できますか。 顧みること。 尊敬(リスペクト)という言葉が、 見回す、を意味するように、です。 見回す。 君は、見回すとき、苦しみが見えます。 痛みが見えます。 大いなる美しさが、見えます - 丘、緑の土地、 山々、川、鳥たち、 そして、見回す中で、君は、まわりで起きつつあることすべてに、 加わっている、それを分かち合っている、と感じます。 その中から、尊敬(リスペクト)が、出てきます。 ほとんどの人々は、自分の年上へ尊敬を持っています。そう思われています。 君は、誰かから何かをほしいなら、 彼らを、大いに尊敬します。 君が注目したのかどうか、私は知りませんが、 君たちは、総理大臣を大いに尊敬します。 なぜなら、君たちは、その人物より何かをほしいからです。 または、(自治体の長、)収税長や、知事や、導師を、です。 それは、君が彼らより、何かをほしい、という意味です - 地位、もっと多くのお金、もっと良い職を、です。 その尊敬には、腐敗が潜んでいます。 これらを理解できますか。 「腐敗」という言葉 - 君は、これらに、興味がありますか。 「腐敗(コラプション)」という言葉は、ラテン語からです - それは、ロンペレ、壊す、という意味です。 君たちが、これらを理解するのかどうかと、思われます。 で、私は、君に訊ねています。 どうぞ、私たちが言っていることに、注意を払ってください。 どうか、そうしてください。 そして、自分が誰かを尊敬するのかどうかを、見出してください - ここ、リシ・ヴァレーで、です。 または、君の家で、 君は、お母さんへ、 お父さんへ、尊敬を持っていますか。 感謝、という意味ではありません。 それは違っています。 お父さんは、君をここに送ります。なぜなら、君は、 彼の息子や娘であるからです。 そして、君は感謝しますが、 感謝は、尊敬とは何の関わりも、ありません。 尊敬は、私が指摘したように、見回すことを、含意しています - まわりをぐるりと、です。 それで、君は、自らが観察しているものを、分かち合っています。 その中から、他の一人へ深い尊敬が、出てきます。 で、君は、何か信用を持っていますか。 どうぞ、これについて、考えてください。 おそらく、君たちは昨日、(校長)ナラヤンさんから、聞いたでしょう - 私たちがしようとしていること、何か新しいことについて、です。 すなわち、学生の集団が、助けられ、励まされて、 何への恐れをも持たないように学ぶのです。 試験の恐れ、 誰かにより傷つくことの恐れ - 物理的にも、内的にも、です。 きわめて多くの種類の恐れが、あります。 恐れがあるとき、君はとうてい誰をも、信用できません。 誰をも信用しないとき、君は、 他の一人との関係を、持ちません。 これを理解できますか。 で、今、見出してください - 君は、ここの誰かを信用するのかどうかを、です。 なぜなら、信用することは、とても重要であるからです。 それは、誰か君が信用する人が、 君の世話をしてくれている、という意味です - 物理的にも、道徳的にも、倫理的にも、内的にも、です。 君へ、何をして、何をすべきでないかを、語らない。 君を、特定の方向へ押さないで、 君を見守っている。 君が、きわめて、きわめて清潔であり、 注意深く、気づかうよう、助けているのです。 いいですか? それが、私たちがしようとしていることです。 私たちは、とても小さなことでもって、始めます。 そして、次第に学校を、もたらします - その中に、どの種類の恐れもないところを、です。 私たちは、こうしようとしています。 言葉だけではありません。 それで、恐れがないとき、 君は、智恵を持ちはじめるように、です。 智恵は、利巧であることではありません。 君たちのほとんどは、とても利巧です。 君たちは、論争する能力があります。 が、利巧さは、良さを、もたらしません。 良い人 - それは、全体的である男や女、という意味です。 自己矛盾をしていない人、 慈しみ、(気前のいい)寛大さ、親切さを、持っている人、です。 私たちは、そういう良い人物を、もたらしたいのです。 なぜなら、世界は良くないからです - 世界は、残忍です。 世界は、腐敗しています。 君たちは、この国で、これに注目したにちがいありません。 一番上から下まで、彼らはみんな、腐敗しています。 君たちは、その社会へ入ろうとしています - 君たちが、ここを去って、 専門校や大学へ行くとき、です。 そこで、君は、大きな圧力のもとに、います。 君は、とてつもなく利巧になるかもしれません - 技術者や、科学者や、生物学者として、です。 または、英語が抜群です。 でも、それは、良さをもたらしません。 新しい社会、新しい生き方を もたらすこと - それが、この学校の機能です。 そして、私たちが関連している他のすべての学校の、です。 良い精神を、もたらすこと - 利巧な精神ではなく、 単に、自らが学んだことを、反復するだけの、機械的な精神ではない。 で、私は、よろしければ、君たちに訊ねています - 君は、誰かを信用しますか。 なぜなら、君は、なぜかを見出していないのなら - なぜ自分は信用しないのかを、です - それは、君の過失ですか。 見出してください。私は君に、それは君の過失だとは、言っていません - または、教師や教育者の過失だ、と。 ですが、それは、とてつもなく重要です - 君が全く若い、この年齢から、 君が、完全に信用する人を、誰か、見出すことが、です。 それが誰であるかは、大事ではありません。 それは、彼は、君を傷つけないだろう、 彼は君に、何をすべきか、何をすべきでないかを、語らないだろう、 彼は君に、圧力を掛けないだろう、という意味です。 そうね、君は、花を見守ってきたなら、 君は、映画で、花がゆっくり開くのを、見たことがありますか。 あるにちがいありません。 その花は、始まりから、拘束され、制約され 大きな圧力のもとに置かれているなら、花開かないでしょう。ですね? で、君は、とても若いとき、花開かなくてはいけませんが、 君は、自分の大きな深みへ、大きな美しさをもって、 大きな優美さをもって、大きな智恵をもって、花開けません - 君が、誰かを完全に信用するこの能力を、 持って、そのため、 彼と全的に関係を持つように、しないなら、です。 このような学校において、それは可能ですか。 この共同体に生きること - ここには、たぶん千人ほどの人々がいると、私は聞かされました - すべての地元の人々、 キッチンのいわゆる、お手伝いさんなどなどと、 教育者と、私たちのみんなを含めて、この小さな共同体に生きていて、 私たちは、恐れより自由であるよう、互いに助け合えますか。 外側では、誰も、君を助けようとしていません。 なぜなら、彼らはみんな、怯えた人々であるからです。 君は、その世界に入るとき、 その中へ、吸い込まれようとしています。 余生の間、君は、いつも恐れを持つでしょう - 何らかの種類のを、です。 で、君たちがここにいて、この小さな共同体の中に生きている間に、 君が、恐れより自由であるのかどうかが、とても重要です - 物理的に、身体的に傷つく恐れより、です。 で、物理的に傷つかないよう、互いに見守り、助け合ってください - また、内的にも傷つかないように、です。 自分は怯えていて、自分は敏感であるから、そして、 自らが、何か怒った言葉や、苛立つ発言を言うとき、 君は、傷つきます。 さて、私たちは、この場所にともに生きていて、 互いに傷つけないでいられますか。 私が言っていることを、理解できますか - 傷つけない。 君は、試験に向き合わなくてはなりません - 大変、不幸です。 それは、或る人物が智恵を持っているか、いないかを 判定する、愚かなやり方です。 理解できますか。それは、本当に、大変愚かなやり方、 愚かなテスト、試験の合格です。 なぜなら、君は、知識をたくさん詰め込んで、ただ通るだけで、 何の智恵も、誠実さもないかもしれないからです。 私が言っていることを、理解できますか。 で、君は、私たちは、互いに助け合えますか - まったく恐れを持たないように、です。 闇の恐れ、 人々が自分について何を言うかの恐れ、 世論の恐れ、 職を持たないことの恐れ、 試験に通らないことの恐れなどなどなど、 様々な種類の恐れを、です。
22:22 学生: ここの教師たちは、自分自身が、怯えています。
22:35 K: ここの教師たちは、自分自身、怯えている、と 若い友だちが、言います。 なぜですか。
22:51 学生: 彼らは、自分の恐れを持っています。彼らは、怯えています - 自分は、職を得るだろうか、自分は、職を維持できるのか。 彼らは間違いで、自分の上役について、何かを言うなら、 自分の職を失う - それが、彼らの恐れの一つです。
23:03 K: で、彼らは、自分の職を失うのを、恐れています。 ご存じですね - できる人たちは、します。 できない人たちは、教師になります。
23:19 学生: 僕は理解できません。
23:21 K: 君は、理解しなかった? まず第一に、 教えることは、世界で最も偉大な職業です。 いいですか? いいえ、首を振らないでください。 それは、世界で、最も偉大な、最も尊い職業です。 なぜなら、君は、新しい世代の人々を、もたらしつつあるからです。 総理大臣、法律家、官僚 - それらは、最高の職業ではありません- それらのどれ一つとして、です。 ですが、良い教師であること - 新しい世代の人々をもたらすのを、助ける人、です - それが、世界で、最も偉大な職業です。 社会は、これを認識しませんね。 君のお父さんやおじさん - 彼らは「教師になるな」と言います。 「それは何でもない」と。 ですね? で、できる人たちは、します。 できない人たちは、教師になります。 理解しましたか。

学生: はい。
24:46 K: それは、どういう意味ですか。 社会は、気に掛けません。 彼らは、技術者を、気に掛けます。 彼らは、科学者、教授、 導師、政治家や大実業家を、気に掛けます。 なぜなら、彼らは、彼らより褒賞を期待するからです。 が、ところが、教師、教育者は 君を助けています - 違う人、違う男や女であるように、です。 理解できますか。 いえ、待って、待って、待って。 で、君は、そういう教師へ尊敬を持っていますか。
25:33 学生: いいえ、ここでは持っていません。 僕は、教師たちへ、尊敬を持っていません。
25:38 K: 君は、理解していません。 ねえ、君、ただ聞いてください。 私は、君の教師であり、 君に数学を教えていて、 君に、恐れより、どう自由であるかを、教えていて、 君に、良いお行儀を教えていて、 君の智恵を、励ましていて、 君の慈しみ、気づかいを目覚めさせているのなら、 君は、私を尊敬するのでしょうか。
26:06 学生: もし僕があなたを、完全に信用するなら、と、仰いました。
26:08 K: 何ですか? 

学生: もし僕があなたを、完全に信用するなら、です。
26:11 K: 私が君の世話をしているなら、 君は私を尊敬しますか、と、私は言いました。 

学生: はい。
26:16 K: 君が、物理的と内的に、傷つかないよう、見届けている、
26:22 君が、怯えていないよう、見届けている、 君が、とても清潔であるよう、君が、適切に衣服を着るよう、 君が、良いお行儀をするよう、見届けている。 君は私に、尊敬を持つでしょうか。

学生: はい。 

K: なぜですか。
26:34 学生: なぜなら、それにより、僕は、恐れを持たない人物に、なるからです。 僕は、傷つきえないのです。
26:43 K: で、私は、自分の職を失おうとしているから、怯えているなら、 私は、恐れより自由であるよう、君を助けられません。
26:51 学生: はい、先生。

K: ですね?
26:54 で、君は、ここの教育者たちは怯えていると、言っています。
26:58 学生: はい。
27:06 K: 私たちは、何をするのでしょうか。 いいえ、首を振らないでください。 私たちは、何をするのでしょうか- ここに、この共同体の中に、 これら怯えた教師と、怯えていない人たちとともに、生きていて、です。 怯えた教師たちは、怯えるよう、学生を助けていますね。 私たちは、ともに何をするのでしょうか。 進んでください。君は、あらゆることに、答えを持っています。 私たちは、何をするのでしょうか。 なぜ彼らは、職を失うことに、怯えていますか。 なぜなら、彼らは、良い教師ではないからですか。 彼らは、無能力ですか。 彼らは、才能を持っていませんか。 すなわち、彼らは本当に、教えることを、愛していませんか。
28:11 学生: 或る面で、それは、上下関係です。
28:17 K: ああ、上下関係ね。 適切に、それを発音してください。そうです。 それは、一番目のボス、二番目のボス、 三番目のボス、四番目のボスがいて、 下がっていく、という意味です。 それは、どういう意味ですか。
28:36 学生: 底の彼らは、留まりつづけるには、一番上を、喜ばせなくてはなりません。
28:40 K: 一番上の階層を、です。 それは、一番上のわずかな人が、喜ばなくてはいけない、という意味です。 さもないと、彼らは放り出されます。 そういうことですか。
28:48 学生: 彼らは、自分がほしいものを、得ないかもしれません。 好意を - 彼らは、けっして好意を得ないでしょう。
28:53 K: 君は、私のボスです- 仮に、です。 私は、君たちの教師の一人です。 私は、それを失いかねないから、怯えています。 君は、私をどうするのでしょうか。 私は、悪い教師なのかもしれません。理解できますか。 私は、わずかな学位を持っているかもしれませんが、 私は、教えるための心を、持っていません。 君は、何をするのでしょうか。
29:21 学生: でも、一番上、彼らもまた、自分たちの一番上に、怯えています。 あらゆる人が、自分の恐れを持っています。 一番上は、自分の職を失う恐れを、持っています。
29:35 K: さて、私は、(校長の)ナラヤンさんが、 自分の職を失うことに怯えているとは、思いません。 なぜなら、彼は、教えるためにここにいるし、彼は、私に怯えていないからです。 彼の上に、ボスはいません。 いえ、待ってください。 見てください。 受け入れないで、見てください。 私たちは、民主的に働いています。理解できますか。 私たちは、こう言っていません - 「私がボスだ。あなたは二番だ。 あなたは三番だ。 あなたは四番だ」と。 私たちは、私たちはみんな、一緒に働いている、と言いました。 一緒に、です。 一緒に協働しています - 中で、学生が怯えていない学校を、もたらすように、です。 協働しています。 協働する中に、上の者と、下の者は、ありえません。ですね? さて、私たちはどうやって、私たちのみんなが、これをもたらすのでしょうか。 それは、(校長)ナラヤンさんの仕事だと、言わないでください。
30:38 学生: 怯えている人物、教師が、一人いると、言うのなら、 その人物、一番上の人は、 すなわち、ナラヤンさんの例を、取られるなら、 彼は、その教師を助けられます - 教えることに、興味をもつようにか・・・
30:56 K: さて、ちょっと待ってください。 でも、仮に、その教師、その教育者が、無能力である、とします。 理解できますか。 そのとき、彼は怯えています。 私は能力があるなら、私は、自分がしていることを、愛しているなら、 私は、数学を教えるのを愛しています。 恐れより自由であるよう、学生を助けるのを、愛しています。 私は、こうするように、最善を尽くしています。 もう一人の教師は、この能力を、持っていないかもしれません。 彼は、怯えています。 で、私たちは、何をするのでしょうか。 そのとおりです。 で、それが、私が言ったことです。 教育者が、教育されることが必要です。 ですね? 私が言ったことを、理解しましたか。
32:04 学生: 本当は、していません。
32:07 K: 教育者、教師は、教育されなくてはなりません。
32:11 学生: その恐れを、免れるために。
32:13 K: いいえ。教育される。それは、恐れを免れる、という意味です - 職を失うことに、怯えないように、 適切に教えるよう、気づかうよう、慈しみを持つように、です。 苛立たないよう、叱らないように、彼を教育しなくてはいけませんね。 で、私たちの学校、リシ・ヴァレーの機能の一つは、 教育者を教育することです。 理解しましたか。 

学生: はい。
32:43 K: さて、彼らは、これらに同意するのでしょうか。
32:49 学生: 彼らの何人かは。

K: 学校すべてが、です。 彼らの何人かではなく、私たちのみんなが、です。

学生: 僕らはそれに同意しますか。

K: 重要性を見てください。 見てください、お兄さん。 君は、最新の出来事を、話してもらっていますか - 最新の出来事、世界で起きつつあることを、です。
33:12 学生: 新聞。僕たちは、新聞を取っています。
33:14 K: いえ、いえ。 新聞を別にして、 君たちに語るだろう教師が、一人か、何人か、いますか - 世界で起きつつあること、 最新の出来事を、です。
33:26 学生: 僕たちは、選択の活動を、持っていますが、すべてではない。
33:35 K: 君は、世の中で、何が起きつつあるかを、知っていますか。 インドで、アメリカで、イランで、サウジアラビアで、 ロシアで、中国で、などだけではない。 君は、何が起きつつあるかを、知っていますか。
33:47 学生: 僕は、はっきりとした観念を持っていません。
33:49 K: 君は、この国で起きつつあることの、はっきりした観念を、持っていますか。
33:52 学生: この国では、ええ。

K: ええ?
33:54 K: では、何が起きつつありますか。
33:57 学生: 国の中では、選挙が、来ようとしています。 あらゆる人が、自分の役職のために、運動をしています。 二、三個所では、世論調査が、行われたんです。 誰が一番見込みがあるかが、見られました。 それは、政府がちょうど今、どうであるかについて、です。 管理役の政府があります。
34:23 K: それは、一つの側面です。 すなわち、 政治家たちは、選挙を待っています。 そして、ゲームをやっていて、ごまかし、寝返りをしています。 彼らはみんな、権力がほしい。 彼らはみんな、地位がほしい。 彼らはみんな、主役になりたいのです。 で、彼らは、寝返りをしていますね。 原則はなく、誰も、一つのはっきりしたことを、貫きません。 彼らはみんな、やらかしています。 それは、何を表示していますか。 進んでください。 彼らはみんな、混乱しています。 見てください。私は、この人物へ投票します。彼は人気が出ます。 私は、寝返り、彼に加わります。ですね?

学生: でも、それは、彼らが混乱しているから、とは限りません。
35:18 彼らは、権力を得たいんです。
35:19 K: それがすべてです。 それは、どういう意味ですか。 彼らは、人間たちを、気に掛けません。 彼らは、貧しい人たちを、気に掛けません。 彼らは、世の中で起きつつあることを、気に掛けません。ただ私だけです。 それがすべてです。ですね? そして、この国は人口が過剰です。 一つの職に、たぶん何千もの人々が、来ます。 あらゆる種類の無秩序が、あります。ですね? 君は、これへ入ろうとしています。 本当に智恵がないなら、君もまた、腐敗するでしょう。 君は、腐敗が好きかもしれません。

学生: はい、おそらくは。
36:03 K: おそらく。 それは、どういう意味ですか。
36:08 学生: すべての恐れとそれらを、持つでしょう。
36:10 K: ええ。で、君は、智恵を持たないでしょう。 さて、君が、智恵を持つよう、助けることが、 この学校の機能です。 君は、怯えているなら、智恵を持てません。 で、私たちは、私たちのみんな、 教師、学生が、怯えないように、 互いに助け合えますか。 何人かの教師は、怯えているが、 他の人たちは、そうでないと、言わないでください。 自分の職を失いかねないから、怯えている人たち、 そして、彼らは、教える能力があるなら - 理解できますか - 彼らは、自分自身と学生を教育する能力があるなら、 恐れはありません - それが、彼らが望むことであるなら、です。
37:09 学生: でも、僕は、それが、彼らが望むことであるとは、思いません。
37:13 K: 彼らが何を望むのかを、君は、どうやって知りますか。
37:16 学生: いいえ。なぜなら、ほぼあらゆる人が、お金を求めているからです。 彼らは、この世界で、幸せに生きたいのなら、 彼らの幸せに生きることの意見は、です・・・
37:29 K: で、君は、こう言っています - ここの教師である、私たちのみんなは、本当は、お金を求めている、と。
37:40 学生: はい、先生、僕の意見では。
37:43 K: 君の意見というのは、どういう意味ですか。 君は、不正確なのかもしれません。
37:51 学生: 僕はそうかもしれません。

K: で、「僕の意見」と言わないでください。 さて、私の問いは、こうです - ここの教師たちと、すべての学生にとって、 私たちはこれを、どのようにもたらすのでしょうか - 私たちが互いに信用しあうことを、です。 理解できますか。 君が、いじめられないだろうし、君が、叱られないだろうし、 君が、試験、その他すべてにより、怯えないだろうことを、です。 そして、君が、利巧さではなく、智恵について、成長するのを、見届ける。 君が、腐敗しないで、 良い人間になるように、です。 理解できますか。

K: それが問題です。

学生: 僕は本当に知りません。
38:52 K: ええ、全くそうです。 君は知りません。
38:53 K: それが、君たちより、少し年を取っている私たちの問題です - 「これがされようとしている」と言うことが、ですね。 私たちは、それに取り組もうとしています。 ですが、君もまた、私たちを助けなければなりません。

学生: はい。

K: 理解できますか。 なぜなら、君もまた、そうでありたい、 はっきりと考える、良い能力、良い精神を、持ちたいと思うからです 反復し、反復し、反復するだけの精神、ではなくて、です。 それは、良い精神ではありません - レコード・プレーヤーのようなのは。 いいですか。 私は、何か全然違ったことについて、話をしたいと思います。 君たちは、美しさとは何かを、知っていますか。 美しさとは、何ですか。 君は、美しさを、何だと考えますか。 どうぞ、みなさんが、です - 18、19である人、16、17である人、君が何であっても、 君にとって、美しさは何ですか。
40:21 学生: 自分の精神を楽しませる何か、です。
40:23 K: 精神を楽しませる何かが、美しさです。 そうですか? 君の精神を、楽しませないものは、醜い。 

学生: はい。
40:38 K: 気をつけて。 気をつけて、考えぬいてください。
40:41 君は、何かを見ます - あれらの花のように、です。 それは、君を楽しませてくれます。 君はそれを、美しさと呼びます。 が、君は、他の何かを見ます。 それは、君を楽しませてくれません。 君は、あれは美しさではないと、言います。 で、美しさは- 気をつけて聞いてください - 美しさは、君が好きなことと好きでないことに、依存しますか。 これは、君の教育の一部です。 お兄さん、理解できますか。 さて、美しさは、君が好きなことと好きでないことに、依存しますか。
41:20 学生: はい、先生。
41:21 K: 「はい」と言わずに、考えぬいてください。 

学生: そうです。
41:24 K: でも、君はそれを、十分に考えぬいていません。それは、どういう意味ですか。 待って。君を楽しませるものと、君を楽しませないもの。 君は、美しさと呼びますが、 君を楽しませるものは、私を楽しませないかもしれません。 ゆえに、私は、それを美しさと呼びません。 

学生: はい。 で、それは、どういう意味ですか。 美しさは、個人的な楽しみや、個人的な嫌いに、依存します。
41:53 で、各人が・・・

学生: 自分の美しさを、持っています。
41:57 K: ええ、そうですか。 それは正しいですか。

学生: そうです。
42:03 K: 私たちは、そうだと考えますが、そうですか。
42:09 私は、あれらの花を、とてつもなく美しいと、呼ぶかもしれません。 君は、「まあ、あれらは、何も美しいものではない。 美しさは、私の顔だ」と言います。 理解できますか。 で、各人が、美しさについて、違ったことを言うなら、何が起きますか。 で、私は、見出したいと思います - 知覚、見ることが、あるのかどうか、です - 個人的な好きや嫌いに応じて変わらないで、 美しさを見ることが、です。 これは、少し困難なのかもしれません。 理解できますか。

学生: はい、先生。
42:52 K: さて、私は君に、訊ねています- 美しさとは何ですか。
42:58 学生: それは、あらゆる人がすてきだと感じる何かです。
43:03 K: でも、君はさっき、同意しました。
43:06 君は、自分の見解を変化させたのです。 

学生: はい。
43:08 K: さて、なぜ君は、自分の見解を、変化させましたか。
43:11 学生: なぜなら、あなたが仰ったことは、 誰の美しさも標準ではない、ということだったからです。 それは変わります。

K: そのとおりです。
43:18 で、君は、公分母を見出そうとしています - あらゆる人が、「あれは美しい」と言うものを、ですね。 それは、可能ですか。 私は、「私の妻は一番美しい女だ」と、言えますが、 誰かは、「神様!」って言います。 ですね? で、美しさは、私の目に、依存していますか。
43:55 学生: いいえ。

K: または、美しさは何ですか。
43:59 学生: それは、あなたの目に依存しません。

K: 待って、待って。
44:05 K: 君は、あれらギリシャの彫像を、どれか見たことが、ありますか -
44:09 アテネのを?
44:12 学生: 僕は、見たのを憶えていません。

K: いいですよ。
44:16 K: 君は、美しい絵画をどれか、見たことがありますか。 

学生: はい。 いわゆる、とても有名な、美しい絵画を、です。 いいです。私は、動いたほうがいい。 私はそれを、もっと単純にしましょう。 私は、たいへん美しい顔を、持っているかもしれません - 完璧な鼻、完璧な目、頭、それらを、ですが、 内側で私は、まさに空っぽなのかもしれません。 理解できますか。内側で私は、醜いかもしれません。 私は、残忍かもしれません。 私は、暴力的かもしれませんが、 私は、すてきな顔をしています。 君はそれを、美しさと呼ぶのでしょうか。
44:55 学生: 僕はあなたの顔を、美しいと呼ぶでしょうね - あなたの顔の美しさ、と。 でも、もしも、あらゆる物事とともに、あなた全体を、知っていたなら、 僕はあなたを、美しいと呼ばないでしょう。

K: そうなんです。
45:05 で、私は、すてきな顔をしているが、内側は醜いかもしれません。 で、その人物は、美しくないのです。 彼は、良い顔立ち、その他を、持っているかもしれません。 美しさは、完全な調和、という含意です - 内的にも、外的にも、です。
45:30 学生: 或る人物は、外的に醜いが、 内的に良い人物であるなら、彼は、美しくないですか。
45:36 K: 彼は良い。

学生: 彼は良い。

K: で、君は、美しさを、外的な見栄えにより、判定しますか。 または、その人物の性質全体によって、ですか。 理解できますか。 私は、君を教育していますよ、お兄さん。 理解できますか。 また、私は、できるなら、もう一つ、質問をしたいと思います。 愛とは何ですか。 君は、愛は何だと、考えますか。 君は、誰かを、愛していますか。 またもや、静寂ですか。
46:36 学生: 完全ではありません。 あの人物を好きでないかもしれない点が、幾つかあります。 一定の所があります。 それで、彼を好きになれません。 僕は、誰をも、完全には愛しません - 完全には。
46:49 K: 君は、お父さんを完全には愛さないのですか?
46:52 学生: ええ。なぜなら、時々、僕は、彼に怯えるからです。 で、その時に僕は、彼をまったく好きでありません。
46:56 K: で、ときどき彼は、君を傷つけます。 ときどき彼は、君を傷つけません。 で、君は、誰をも完全には愛しません。

学生: 完全には。

K: なぜですか。
47:15 学生: その恐れのためです。
47:17 K: ええ。それに入ってください。 君は、私を傷つけます。 私は、困って怒りを感じます。 私は内側で、傷ついています。 私は、そのとき君を愛せません。
47:36 学生: はい、先生。
47:39 K: で、気をつけて、考えぬいてください。 愛は、傷ついていることや傷ついていないことに、依存しますか。 または、それは、君がまったく傷つけられない何かですか。 理解しましたか。

学生: 僕は少し、考えなくてはいけません。

K: 少し考えてください。
48:07 すなわち、私は、あなたを、愛しています。
48:14 それは、あなたが私を傷つけないからではない。 それは、あなたが私に、快適さを与えてくれるからではない。 それは、あなたが私の妻であるからではない。 それは、あなたが私を助けてくれるからではない。 または、私の仲間だ、あれこれだからではない。 私は、あなたを愛しています。 それは、どういう意味ですか。
48:35 学生: 彼がすることに、思い悩みません。
48:38 K: それは、どういう意味ですか。 愛は、環境に依存していません。
48:44 学生: でも、僕は、そうだと気づきません。
48:47 K: 初めに、ただ見てください。 もちろん、君はそれに気づきません。 ですが、事実を見てください。 その冗談は、何ですか。
49:02 学生: 誰かが、何か物音を立てて、彼らは笑っています。
49:08 K: 君たちは、これに興味がないのでしょうね。 で、そうですね、 君は、美しさとは何か、愛とは何か、 どのように、調和的に、葛藤なく、内側、外側の闘いなく、 生きるかを、知らないのなら、 君はいつも、この恐れを持つでしょう。 で、私は訊ねています - 私たちは、この学校で、 恐れを持たないよう、互いに助け合えませんか。 いいです。それで十分です。 それで十分ですか。
49:57 学生: あなたは、毎回、それを仰いますが、 議論は、けっして二度とされません。
50:02 K: ああ、はい。それはされます。 それは、されようとしています。 ナラヤンさんが昨日、君たちに話さなかったですか。
50:11 学生: 話しました。
50:13 K: 彼は、私たちはこうしようとしていると、言わなかったですか。
50:15 学生: 彼は、初級学校と言いました。
50:17 K: そこで始めてください。でも、来て、私たちに加わってください。 君が上級か初級かは、大事なことではありません。それに入ってください。 私が言っていることに、付いてきますか。 私たちはみんな、恐れを免れるように、ともに働いています。 それは、君を、良い人間にする、という意味です。 ですね? で、それは、ただ初級の子たちのためだけだと、 言わないでください。 それはまた、君のためでもあります。
50:49 学生: はい。
51:02 K: 今、10時半近くです。 君たちは、私に話しつづけてほしいですか。 または、それで十分ですか。 さあ、みなさん。ラヴィ。 私は、君を認識しますが、他の人たちを認識しません。 なぜなら、私は君に、もう少し多く、会ったことがあるからです。 それは、君が特別である、という意味ではありません。
51:33 君は、何と言いますか。 君は、何について話したいと思いますか。
51:39 学生: 信用 - あなたが始められたことについて、です。
51:47 N: 信用について。

K: 信用。 私は、その言葉について、十分に言ってきました - 信頼すること。 そうね、 もし君が、誰かを完全に信用や信頼するなら、 君の精神に、何が起きてきましたか。 質問を理解できますか。
52:15 学生: はい、先生。
52:16 K: 君は、私を信用します- 仮に、です。 私は、君がそうすべきだとは、言いません。 仮に、君が私を完全に信用する、とします。 すなわち、私は、君が傷つかないよう、見届けるでしょう。 私は、君が良い人物、その他すべてであるよう、見届けるでしょう。 私はまた、君が、きわめて智恵を持つよう、見届けるでしょうか - 気づかい、正しい衣服、正しいお行儀、あらゆる物事、です。 君は、私を信用します。 さて、君が、誰かを信用するとき、君の精神に、起きてきましたか。
52:48 学生: あなたの精神は、他と一つになります。
52:51 K: いいえ、見守ってください! ダーリン、気をつけて聞いてください。 君が誰かへ、そういう信頼を持つとき、君の精神に、何が起きますか。 君の精神に、です。
53:05 学生: あなたは、その人物を愛します。

K: ええ。君は、その人物を愛します。
53:10 進んで、もう少しそれを、覗きみてください。 お手伝いしましょうか。

学生: はい、先生。
53:27 K: 君は彼と、とても良い関係を、持っているでしょう。 

学生: ええ。

K: 君は、怯えないでしょう。

学生: はい。
53:34 K: 君は、彼が言うことを、聞くでしょう。

学生: はい。

K: それは、どういう意味ですか。 それに入ってください、お兄さん。 考えぬいてください。 君たちは、頭脳を持っています。 みなさん、進んでください。 君が、誰かを信用するとき、 一定の自由の感覚が、あります。 いいですか?
53:56 学生: あなたたち二人の間に、です。
53:58 K: いいえ。君は、信用に自由があることを、学んだのです。
54:05 学生: でも、あなたが他の誰かへ話をするとき、その自由は通用しません。
54:09 K: 待って、待って。 初めに・・・ 君は、私を信用します- 仮に、です。 すなわち、信頼です。 君は、私に、自分の悩み事を、話せます。 私は、君は正しいとか、間違っているとか、言ったり、 君に圧力を掛けたりしないでしょう。 私は、君を怯えさせないでしょう。 で、君の精神に、何が起きてきましたか - 君が誰かを、完全に信用するとき、です。
54:38 学生: そのほうが、より自由です。
54:41 K: それは自由です。 いいですよ、より自由です。君がそういいたいなら、そのほうが、より自由です。 君は、その自由の性質が何であるかを知っています。ですね? 理解しましたか。
54:55 学生: 僕は、自由の性質について、知りません。僕は理解していません。
54:58 K: ただそれを聞いて、学んでください。 性質は、あの自由の本性、 感じ、という意味ですね。 感じ、です。 私は、もう一回、始めましょう。 君は、疲れていませんか。

学生: いいえ。 

K: 確かですか。
55:19 K: 君は、私を信用します- 仮に、です。 君は、私が君を傷つけることを、何もしないだろうと、知っています。 君は、私が、君を見守るだろうと、知っています - 君を訂正するのではなく、君を見守る。 それで、君が傷つかないよう、君が清潔であるよう、 君が、適切な体操、適切な食事、 適切な量の睡眠などなどをするように、です。 君が、私へそういう信用を持つとき、 私とともに、自由です。 そうでないですか。
55:51 自由です。

学生: ええ。
55:52 K: 今、君は、その自由の感じを、知っています。 君は、その自由の感じを、持っています。
55:59 学生: 僕は一度も・・・

K: いいえ、ダーリン。私は言っています
56:02 - もちろん、君はそれがなかった。 なぜなら、君は、誰をも信用してこなかったからです。 ですが、私はこう言います。君は私のような誰かを、信用するとき - 君が信用するなら、ですが - この自由の性質が、君の精神に入ってきますね。その感じが、です。 その感じでもって、君は、誰とでも生きられます。 君は、その感じを失わないでしょう。 君がこれを理解するのかどうかと、思われます。
56:28 学生: その人物の影響のせいで。

K: いいえ。
56:37 君たちが、誰をも信用しない上は- それは大変、不幸です - これは、どんな種類の学校ですか。 君はここで、誰をも信用しないのなら、 自分は閉ざされていると、感じます。そうでないですか。
57:06 K: 孤立した、と。

学生: もっとさびしい。
57:09 K: これを学んでください。 孤立し、さびしく、分離している。 ですが、君が、誰かを信用するなら- 私のような人を、信用するなら - 君は、さびしくありません。
57:21 学生: 自分と一緒の誰かを持っていると、感じます。
57:23 K: ええ。それは、どういう意味ですか。 君は、彼に依存しませんが、 この自由の性質、この自由の感覚が、君に、あります。

学生: はい。

K: それが、大事なすべてです。 理解しましたか。

学生: はい。
57:39 K: で、私たちは、この学校に、 君たちみんなが信用できる人々を、創り出さなければなりません。
57:48 学生: あなたが、創り出すべきです。 あなたが、それを創り出さなければなりません。
57:52 K: 創り出してください。 それを創り出すよう、 私たちを助けてください - 君たちのみんなが、です。 口のきけない動物のように、座っていないで、 「これが、私たちがほしいものです」と、言ってください。 理解できますか。 なぜなら、お分かりですか、君は、自由を持たないなら - 君が信用できるとのこの感じを持つときだけ、自由は来られます。 そのとき彼は、君を助けられます。 君は自由であるから、 彼は、君に、その自由を維持してほしいのです。
58:36 学生: あなたがけっして、怯えないよう、見届ける。
58:38 K: そうなんです。分かりますか。

学生: はい。
58:42 K: それを分かりましたか、ラヴィ。 または、眠ってしまいましたか。 やれまあ、男の子たち、君たちはどこで生きてきましたか。 君が関心を持っているすべては、試験と、 ゲームをすることや、あれこれをやることです。 君は、自分自身について、けっして、深い関心をもちません - 君の精神、君の心、君の智恵の性質について、です。 ラヴィ、君は私に、信用についてもっと話すよう、頼みましたね。 君は、私が言ったことを、理解しましたか。
59:39 学生: はい。
59:42 K: かなり弱い「はい」ですね?

学生: はい。
59:48 K: 叫ぶことでは、理解できるようになりませんが、
59:52 君は、私が言ったことを、理解しましたか。 すなわち、君は見ましたか -君が誰かを信用するなら、 君がそうであってほしいと願います。 君自身のために、です。 その信用の中に、この自由の感覚が、入って来ることを、です。 なぜなら、そうね、君の親、君のおじさん、おばさん、 残りの彼らのみんな - 君は、彼らを信用しません。なぜなら、彼らは、 君に、何をすべきか、何をすべきでないかを、語っているからです - 君は、合格しなければならない、君はお兄さんのようにならなければならない、 君は、良くない、君は、これだ、あれだ、と。 彼らは、君を押し、君を押し、君を押しています。ですね? ゆえに、君は、彼らへの信用を、失います。 それは、君が怯えている、という意味です。 ですが、君は、誰かを信用するなら - その人へ、君は慈しみ、愛を持つ - 君は、自由です。 さて、君は、理解でき、その自由を保てるなら、保ってください。
1:00:56 学生: あなたは、誰にも怯えないでしょう。
1:00:58 K: 君は、けっして怯えないでしょう。 君はいつも、内的にこの自由の感覚を、持つでしょう。
1:01:09 学生: でも、その人物と一緒にいないとき、 その人物が、もはやあなたと、いないなら、 その自由の感覚を、失わないですか。
1:01:18 K: いいえ。なぜなら、君は、それがどういう意味かを、知っているからです。 ごらん。君は、何か良い果物を、味わったことが、あります。 味はいつも、残っていますね。 で、君は、それを失わないでしょう。 それは、悪い直喩なのかもしれません。 悪いものを取らないでください。 直喩すべては、悪いのですが、それに入ってください。 君は、何か不滅なものを持っています。 この自由の性質が、あるなら、 それは、他の一人に依存しません。 君は、私を信頼します- 仮に、です。 君は、それが自分に何をしてきたかを、知っています。 それは、君とともに留まります。 それがすべてです。分かりましたか。
1:02:14 学生: はい。

K: それがすべてです。
1:02:16 それを保ってください。 保ってください。 君は、それを得たのなら、いつも、それを得ています。
1:02:22 学生: でも、初めに、その信頼を、得なくてはいけません。
1:02:24 K: ゆえに、君は、助けてもらわなくてはいけません - 自分が信用できる誰かを、見つけるように、です。
1:02:30 学生: はい。
1:02:34 K: それが、私たちの教育の一部です。 たぶん、主要な部分です。 君たちがここで、それをしてこなかったのを、私は知っています。 私たちは、それをしようとしています。 私たちは、これらについて、果てしなく話してきました。
1:02:55 学生: それは、何度も語られてきました - 同じ種類の、私たちは何かをするだろう、と言うことが、です。

K: それは知っていますが・・・
1:03:02 N: 気にされないなら、私が何かを、お訊きしてもいいですか。 ここで、誰かが、君を怯えさせていますか。
1:03:07 学生: 僕は、多くの物事に怯えています。
1:03:10 N: ここで、誰かが君を、怯えさせていますか。
1:03:13 K: ナラヤンさんは、訊ねます - ここで誰かが、君を怯えさせていますか。 君に、恐れを与えていますか。 誰かが、いますか。
1:03:26 N: いるのなら、私たちは、それを解消できます。 そのとき、私たちはさらに前進できます。 ですが、君が、事実への基礎なしに話すなら、私たちは、迷っています。 誰かが君を、怯えさせているなら、私たちはきっと、君を助けられます。 私は君を、助けられます。数多くの他の人が、君を助けられます。 君が恐れを持っているなら、私たちは、君を助けられますが、 君が、出発しないなら、とか、君が、関係づけないなら、 それは困難になるでしょう。私たちは、ぐるぐる話をしているでしょう。
1:03:54 K: さて、お兄さん。ここで誰かが、君を、怯えさせていますか。
1:03:59 学生: はい。 ここだけではない。 もちろんです。
1:04:05 K: もちろんです。外側では、あらゆる人が、君を怯えさせます。 それが、彼らの仕事です。 ですが、ここで、君を怯えさせる人が、誰かいますか。
1:04:20 N: 現実的に言ってください。

K: 現実的に言ってください。
1:04:27 学生: 怯えさせている人々が、います。
1:04:29 K: います。

学生: はい。
1:04:31 でも、それはほとんど、僕の試験の方向へ向かって、です。 それは、ほとんどそれへ向かって、です。
1:04:37 K: ほとんど試験について、です。 試験で、燃えさかっています。
1:04:42 N: 私は昨日、それを言いました。 君は、望むなら、一年後に試験を受けられます。 ゆっくり時間を掛けてください。
1:04:54 K: 聞いてください。中国人は、人々をテストするこの制度を、創案しました - 何千年も前に、です。 その制度は、世界中に存在しています。ですね? 「試験に思い悩むな」と言う学校が、 イングランドには、二、三、アメリカには、幾つか、あります - 「学習しなさい」 - 気をつけて聞いてください - 「学習し、学びなさい」と。 君が、十年間、これをしてきたなら、 最後の年に、君は、合格できますね。 理解できますか。 君は、ここに十年間、います。 それら十年の間、学び、学習してください。 君は、18、19、16、17になるとき、 たやすく合格できます。 恐れはありません。 理解できますか。それが、私たちがしようとしていることです。 私たちはここで、それをしなければなりません。 私たちは、そうしようとしています。 そうね、私たちは、幾人もいます。 私たちは、会ってきました。 ナラヤン、クリシュナンクッティとメーノンさんが、います。 そして、私たち、二、三人が会ってきました。 私たちは、これがされようとしていると、言いました - またも延期するだけではなくて、です。 私は、ナラヤンさんの腕を、捻ろうとしています。 その言い回しを、知っていますか。 ああ、その言い回しを知らないね。 私は実際に、彼の腕を捻ろうとは、していません。 たぶん、彼のほうが、私より強いでしょう。 でも、それは、私は圧力を掛けようとしている、 私は、これを主張しようとしている、という意味です。 理解できますか。
1:06:50 学生: あなたは、すると、彼に圧力を掛けているでしょう。
1:06:53 K: そのとおりです。 彼は、それに耐えられます。 私は、君に圧力を掛けないでしょうが、彼はそれに耐えられます。 理解できますか。いいです。 それで十分だと思います。 私たちは、二、三分間、静かに座れますか。 さようなら、みなさま。